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Japanische Klassiker mit Furigana

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ジストマたいじのはなし

ジストマ退治の話

中谷 宇吉郎

Lesen Sie ジストマ退治の話 (ジストマたいじのはなし) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.042 Zeichen · 23 Bildschirme

Aozora Bunko

もっとも植物神経がこんなにやられていると、血管の毛細管のさきがひどく崩れているはずだが、ウルトロパークで一つ見てみましょう」という。

ウルトロパークというのは、ライツで売り出している顕微鏡で、普通の顕微鏡のように光を下から透過させて見るのではなく、上から反射させて、光を通さない固体の表面を調べる顕微鏡である。ウルトロパークならば、私の方でいつも手がけている器械で、何年来なじみの顕微鏡である。爪の根本に近い一番表皮のうすいところにセダーオイルを塗って、そこをウルトロパークで覗くと、毛細管のさきの部分が、皮膚をすけて見えるのである。

私の指の先を載物台の上に固定して、武見さんは、一方の手で光源を調節しながら、今一つの手でウルトロパークの焦点を合わせていた。しばらくやっていたが、そのうちに「君、一寸覗いてみたまえ。ひどくなっているよ」とうれしそうにいう。あまり有難くないのであるが、仕方なく覗いてみると、なるほどひどくなっている。本来ならば、毛細管のさきのところは、美しい螺旋形になって表皮近くまで来てまた戻っているはずなのに、螺旋形のところが少しも見えない。