Japanische Klassiker mit Furigana
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スモーリヌイにひるがえるあかはた
スモーリヌイに翻る赤旗
宮本 百合子
Lesen Sie スモーリヌイに翻る赤旗 (スモーリヌイにひるがえるあかはた) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.354 Zeichen · 51 Bildschirme
セミョン・ニコラエヴィッチと小さい日本女は、いろんな鼻つきをした子供の群にかこまれて、子供だらけの廊下を行った。賑やかな廊下を歩くのは、むつかしかった。廊下の左右には、ズラリと絵がかかっている。それに子供がたかって見ている。
――あれはどういう絵です?
――ここで、芝居を見た子供たちが、その印象を描いたものです。
日本女のわきにくっついて歩いていた女の子が、仲間に、
――サーシャの描いたのもあるよ。
ふりかえっていっている。
狭い戸をあけて、セミョン・ニコラエヴィッチは廊下の横の小部屋へ日本女と一かたまりの子供たちとを入れた。
ここのも壁絵だ。廊下にかけてあるのよりは小さい児の絵である。色鉛筆で、目玉ばかりみたいな人間の顔や、四本足のフラフラしたあやつりの馬にのっかった子供の姿などがある。
――さあ、子供等これをお客さんに見せてあげなさい。
太い巻物を、一人のピオニェールに、セミョン・ニコラエヴィッチがわたした。
――なに? なに? 見せて!
――どけよ。そんなに顔だしちゃ邪魔んなるよ。
それは、「若い観衆の劇場」教育部員が苦心して製作した、児童の心理統計とでもいうものだった。