Japanische Klassiker mit Furigana
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ネオンよこちょうさつじんじけん
ネオン横丁殺人事件
海野 十三
Lesen Sie ネオン横丁殺人事件 (ネオンよこちょうさつじんじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.095 Zeichen · 26 Bildschirme
タップリみても三分間あれば充分の筈です。しかも犯人は十分もかかりながら遽てくさってライターを落とし、おみねさんは胡麻化すにことかいて、ゆかりの寝床を直すことさえ気がつかなかった。これから見ても両人は余程あわてていたんです。計画的な殺人なら、なにもそんなに泡を食う筈はないのです」
「うむ、すると君の結論は、どうなのだ」
「僕にはまだ結論が出ません」と帆村は首をふって言った。
「だが、この事件を解くにはもっと沢山の関係者がでてこないかぎり、三次方程式の答えを、たった二つの方程式から求めるのと同じに、不可能のことです」
「ほほう、すると、君は、ゆかりのことなんかも怪しいと見るかね」
そこへドタドタと跫音がして、さっきの警官外山が上ってきた。
「課長どの、唯今、女給のゆかりが、こっそり帰ってきたのを、ここへひっぱりあげて参りました」
「なに、ゆかりというナンバー・ワンが……」
ふりかえって見ると、その階段の上り口に高価な毛皮の外套を着た、ちょっとみると、入江たか子のような洋装の娘が立っていた。
「おお、ゆかりさんか、ちょっとこっちへ来て下さい」
物馴れた大江山警部は、こともなげに、彼女をさしまねいたのだった。