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Japanische Klassiker mit Furigana

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ノンシャランどうちゅうき

ノンシャラン道中記

久生 十蘭

Lesen Sie ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.011 Zeichen · 23 Bildschirme

Aozora Bunko

といって、この小屋は非常に不吉な小屋であって、この借り主は代々非業の最後を遂げること。一人は寝床で胸を刺されて死に、一人は石垣のそばに坐ったまま頭を射抜かれていたこと、以来とかく遺憾千万な出来事が引き続いて起こったようなわけであるから、生命が惜しいと思ったら、今のうちに引きあげられるほうが賢明なやり方であること、こんな事を申しあげると当部落の恥辱、かたがた族長たる自分の不名誉でもあるのだが、御両所の生命に関することだから、包まず右まで申し上げる次第である、と語った。それから、そちらの大人のご希望もあったことだから、未熟な節廻しではあるが、一齣ご披露しよう、といって、くり返し巻き返し同じような唄を歌い、蹣跚たる足どりで帰っていった。

六、虎か人か亡霊か将た油紙か。族長の物語に違わず、翌日の夜中ごろからこの不吉な小屋はおいおいとその本領を発揮することになった。族長の話を聞いて以来、コン吉は何の因果か、とかく夜中真近くなると上厠繁数の趣きであったが、これがまた不幸なことには、厠は母屋から遠く離れた裏庭の奥の、うっそうと葉を垂れた枇杷の木のそばにあるのです。