Japanische Klassiker mit Furigana
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
Lesen Sie ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.011 Zeichen · 23 Bildschirme
なんにしろ、びっくりしてやったことなんだから、よく理由を話して詫びることにしましょう。それがいけなければ、またその時のことよ、コン吉、今度こそはしっかりしてちょうだいね」
それにしても、意外な羽目になった。夢も未来もあるものを、コルシカの土民づれの手にかかって、こんな山間僻境であえなく一命を落すのかと、いずれも悲愴な思いに胸を閉ざされながら、その夜はまんじりともせずに語り明かした。
八、天国へのマランン競走、三日のハンデ・キャップ。すると、その翌日の日没後、つかつかと部屋に入って来た四人のコルシカ人、驚きあわてる二人の腕を左右からとり、部落まで引きずっていって乏しい橄欖畑のそばの一軒の山小屋の中へ押し入れた。部屋の中には十二三人のコルシカ人が腕組みをして円陣を作り、その中央には、荒削りの板で作った柩があって、柩の中には馬のような長い顔をした死人が、口をあいて鯱張っていた。
族長は二人を一段と高い壇の上にすえて、
「さて、御両氏、ここに瞑目しているものは、昨夜御両氏の手にかかって非常な最後を遂げたジュセッペ・ポピノでごわす。これより吾々は同郷人の悲しき最後の勤めを果しまするによって、よウくお目にとめてご覧ありたい」