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Japanische Klassiker mit Furigana

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ノンシャランどうちゅうき

ノンシャラン道中記

久生 十蘭

Lesen Sie ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.515 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

「君はずいぶんおたんちんね。十法なんてそんなまだるっこいことでどうするもんですか。いきなり千法で始めるのよ。突撃よ。つまり、日モナ戦争だわ。陸軍の比率は百対零よ。それに新兵器でしょう。(小僧や、ここへおいで!)よ、驚くもんですか」と、叱呼しながら、シャルムウズの袖をまくり、河童頭を一振り振って勢い立ったる有様は、さながらシノンの野におけるジャンヌ・ダルクのごとく意気沖天の概があった。コン吉は膝を打って、

「お! それは名案だね。一回勝てば三万五千法、百回で三百五十万法。……するとなんだね、三日もカジノへ通ったら、モナコ公国の国庫は破産することになりはしないかね」

タヌは快心の笑をもらしながら、

「そうよ。そのくらいでたいてい店仕舞になるわね。ベネガスクとコンダミイヌの没落よ。なんでも持っていらっしゃい。みな抵当に取ってあげるわ。グリマルディ城、よし来た。プランセス・アリス号、よろしい。海洋博物館、ava よ。ルウドウィック二世君、……これはすこし困るわね」

余りにも過激なタヌの威勢に、コン吉はいささか不安になったものか、急に声をひそめ、

「しかし、そうむやみに勝っていいものかね。