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Japanische Klassiker mit Furigana

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ノンシャランどうちゅうき

ノンシャラン道中記

久生 十蘭

Lesen Sie ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.515 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

湧き返るような大喝采、大歓呼のうちに、やがて、砲塔の円蓋を排して現われたのは、眉美しき一人の東洋的令嬢。撫子染めの長き振袖に、花山車を織り出したる金繍の帯を締め、銀扇を高くかざしていたったるは、花束もてこの扇を射よとの心であろう。倨然たる戦車の後尾に樹てられし旗竿には、ああ、南仏の春風に翩翻と翻る日章旗。

四、五人目の祝賀客は波蘭土製のアイス・クリーム。紹介もなく突然お邪魔にあがりました失礼は、どうぞ謝肉祭に免じておゆるし下さいませ。それと申しますのは、私は突然、今晩遠いところへ旅立ちしなくてはならぬことになったからでございますの。ずっと、ずっと、ずウっと遠いところなんでございます。それはさて、私は一昨日、お両人様と花馬事の一等賞を争いました「生きた花馬車」でございます。いいえ、つまり、そのマダム・ルウジュなんでございますの。本当に惜しいところで敗北いたしましたが、でも、もちろんでございますわ、審判官の眼に狂いはございません。お両人の「花園を護るもの」に比べましたら、私の花馬車などは、蘭の前の菠薐草のようなものでございます。でも、ただ一つご記憶を願いたいのは、お両人の花馬車がございませんでしたら、私の「生きた花馬車」