Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
Lesen Sie ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.357 Zeichen · 27 Bildschirme
ほら、額んとこの王冠の形をした斑をごらんなさい」
「なるほど、これはコルシカのナポレオン!」
「ま、ナポレオン、ナポレオン! お前どうしてこんなところへ来たの」といいながら、首をかかえて頬ずりすると、ナポレオンはたちまち四つ足を浮き立たせて恐悦し、涎やら目脂やら止めどもなく流し、タヌの手やら顔やらでれりでれりとなめあげた。
すると、波止場の方から息せき切ってかけて来たのはコルシカ人、ジュセッペ・ポピノ。牛と二人を見るより感きわまったもののごとく、いきなり卓のうえの葡萄酒を続けさまにあおりつけ、
「お前もここにいたか。……いや、両先生、ここでお目にかかったのは、アヴェ・マリアのお引合せ! かたじけない!」といった。
三、恨みは深しメリヤスの股引、不具戴天の仇。お話申すも涙の種でがす。この父親といいますのは、近県六市は愚かなこと、アルサス、ルュクサンブウルのあたりまで鳴り響いた天下無双の荒牛でがんした。一旦、円戯場の砂に立ってちょいと嚔をするとヴィル・デ・ポオの小道に砂埃りが立つといわれたものでごぜやした。とりわけて、得意の術というのは、尻尾の房毛の先で、相手の脇の下をこちょこちょとやる。