Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
Lesen Sie ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.682 Zeichen · 27 Bildschirme
副事業として写真もやっておりますがね、せいぜい五米ぐらいの岩へぶらさがって、「おい、これで写真を一枚」とおっしゃれば、そこは手前の写真術で、五十米も切り立った岩壁へぶらさがって、あわや、危機一髪! てな工合に写して差しあげるんです「モン・ブランの絶頂を一枚たのむ」とご下命がありますとネ、こいつをラ・コートの小山の頂きへ持って行って、下から仰げば、これが(モン・ブランの絶頂でパイプを喫う図)ってのになるわけですヨ。こいつが故郷の土産になる価値といったら誠に莫大なもので、
苦心酸胆、×日×時×分、ついに
モン・ブランを征服す。
なんて、ちょっと書き入れておけば、一生の記念になるってもんじゃありませんか。いかがでしょう。この際格別勉強いたしますヨ。モン・ブランを十米ばかりいかがさまでしょう。なアに、危ないことなんかありますものか。一体、山から落ちるってエますのは、落ちるようなところを登るから落ちる。お客さまの方で、どうしても落ちたいとおっしゃるので、アタシ達も泣く泣くそっちの方へご案内するんですが、「おい、落ちなくてもいいよ」とおしゃるなら、まるでニースの国道のような大幅の廻り路をご案内するんでございますヨ。