Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
Lesen Sie ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.682 Zeichen · 27 Bildschirme
「なにするのよオ。……チョイト君、君もずいぶんおたんちんね。君がいくらそんな顔をしたって、もうあとの祭りよ。ね、君、コン吉君、ここからモン・ブランのてっぺんまでは、ちゃんと国道がついているのよ。あんまり心配しないでね。……いいかい、コン吉君、よく聞きたまえ。あたしがモン・ブランへ登ろうってのは私事じゃないのよ。……ふらんす・あるまん・あんぐれい、あめりっく・おらんだ・ぽるちゅげえ、と世界中の国々の女の子が、みな一度は登ってるってのに、日本の女の子だけは、みな麓をしゃなしゃな散歩して引き上げたってんだから、あたしは、納まらないのよ。ナンダイ! 多寡の知れた、あの山形のシャッポ。あの上に日章旗を押したててね、(高い山から谷底見れば――)の一つも歌ってさ、皇国の光を八紘に輝やかさではおくべきや、エンサカホイ、ってわけなんだよ。……どう、わかったかい。君が行かないなんていったって、がんじからめにして畚に乗せたって連れて行くわよ。……どう、ひとつここでやってみましょうか」といって、登山綱をしごきかけると、コン吉はたちまち降参して、
「いや、行きます、お供します。