Japanische Klassiker mit Furigana
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
Lesen Sie ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.165 Zeichen · 24 Bildschirme
一筆書くんだ……
しかし、この楽器はまだ不完全であったばかりでなく mi の音が演奏中に居睡りをしたり、fa が pipi をするために突然紛失したり、とかく無事に演奏を終えた事がない。
ああ、金言にもあるごとく、坐して喰えば、山のごとき紙幣の束も、いつかは零となるであろう。まして、多寡の知れた共同の財布が、どうしていつまでも、日毎夜毎のこの大饗宴を持ちこたえることができるであろう。
さて、旬日ののち、嚢中わずかに五十法を余すとき、悩みに満ちた浅い眠りを続けているコン吉を遽然と揺り起すものあり。目覚めて見れば、これはまたにわかに活況を呈し、頬の色さえ橙色となったタヌが立っていて、次のような計画をコン吉にもらすのであった。
コン吉よ、これがもし名案でないというならば、この世に名案などというものはないのであろう。君も知っている通り、この村の第一の名物は、サラ・ベルナアルの腐れた荘園であって、第二は村長の子供自慢である。そこで、あたしは村長を煽動して、現今仏蘭西で流行している「健康児童共進会」を、この島で開催しようと思うのだ。そして、わが家の八人の子供を除く以外の、全部の島の子供に、その前日緩下剤を与えて優しく下痢をさせ、一等から八等までの賞金をわれらの手に獲得しようと思うのだ。