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Japanische Klassiker mit Furigana

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バラックきょじゅうしゃへのことば

バラック居住者への言葉

豊島 与志雄

Lesen Sie バラック居住者への言葉 (バラックきょじゅうしゃへのことば) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.021 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

焼跡の灰掻きでも何でもよい、また儲けは皆無でも構わない、ただ何かを為さずにはいられないだろう。終日手を拱いてぼんやりしていることは、諸君にとって最も苦しいに違いない。吾々は生きたいのだ、生活したいのだ。

そして生きること――生活することは、何かを為す働きに外ならないのだ。

このことを、諸君は平素の生活に於て、本当によく感じたであろうか。平素の生活に於ては、生活そのものを吾々の眼から遮るものが、余りに多くありすぎる。いろんな欲望の対象となるものが多々あって、吾々の眼はその方へばかり惹かれがちで、生活そのものを顧みる余裕が余りに少い。然るに今バラックの中に住んで、自分の生活をつくづく見つめる機会を得た諸君は、何かを為すということが如何なるものであるかを、本当によく知ったであろう。

食物を得なければ命が保てない、というのは根本の原則である。そしてこの原則によりよく合った仕事は、人に力強さと輝きとをよりよく与える。この意味で、自覚的な農業は比較的よい仕事かも知れない。然しながら、人は必ずしも、食を得んがためにのみ働くものではない。生きること生活すること、それ自身が一の働きの上に立つものである。