Japanische Klassiker mit Furigana
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パウロのこんらん
パウロの混乱
Lesen Sie パウロの混乱 (パウロのこんらん) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.840 Zeichen · 4 Bildschirme
失礼ながら、今官一君の姿を、ところどころに於いて思い浮べた。四書簡の中で、コリント後書が最も情熱的である。謂わば、ろれつが廻らない程に熱狂的である。しどろもどろである。訳文の古拙なせいばかりでも無いと思う。
「わが誇るは益なしと雖も止むを得ざるなり、茲に主の顕示と黙示とに及ばん。我はキリストにある一人の人を知る。この人、十四年前に第三の天にまで取り去られたり(肉体にてか、われ知らず、肉体を離れてか、われ知らず、神しり給う)われは斯のごとき人を知る(肉体にてか、肉体の外にてか、われ知らず、神しり給う)かれパラダイスに取り去られて言い得ざる言、人の語るまじき言を聞けり。われ斯のごとき人のために誇らん、然れど我が為には弱き事のほか誇るまじ。もし自ら誇るとも我が言うところ誠実なれば、愚かなる者とならじ。然れど之を罷めん。恐らくは人の我を見、われに聞くところに過ぎて我を思うことあらん。我は我が蒙りたる黙示の鴻大なるによりて高ぶることの莫からんために肉体に一つの刺を与えらる。即ち高ぶること莫からんために我を撃つサタンの使なり。われ之がために三度まで之を去らしめ給わんことを主に求めたるに、言いたまう、「わが恩恵なんじに足れり。