Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ピストルのつかいかた
ピストルの使い方
泉 鏡花
Lesen Sie ピストルの使い方 (ピストルのつかいかた) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 39.100 Zeichen · 78 Bildschirme
)お嬢さんらしいわね、むかアしの……何となく様子を知って、心あっての言でしょう。河太郎の出る、悪い川。――その台所まで、もう水の音が聞えるんですって、じゃぶじゃぶと。……美術閣の門の、すぐ向うが高台の町の崖つづきで、その下をお城の用水が瀬を立てて流れます。片側の屋敷町で、川と一筋、どこまでも、古い土塀が続いて、土塀の切目は畠だったり、水田だったり。……
旧藩の頃にね、――謡好きのお武家が、川べりのその土塀の処を、夜更けて、松風、とかをうたって通ると、どこかそこの塀の中――中ならいいんですけど、壁が口を利くように、ウウと、つけ謡でうたうんですとさ。どこまでも歩行けば歩行くほど土塀がうたいます――余り不思議だから、熊野、とかに謡いかえると、またおなじように、しかも秘曲だというのを謡うもんですから、一ぱし強気なのが堪らなくなって駆出すと、その拍子に頭から、ばしゃりと水を浴びせられた事なんかあるんですって。……またある武士が、夜半に前へ立つ、怪い女を、抜打ちに斬りつけると、それが自分の奥方の、夢から抜出した魂だったりしたんですって……可厭な処……
――河童は今でも居ますとさ。