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Japanische Klassiker mit Furigana

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ボールのゆくえ

ボールの行方

小川 未明

Lesen Sie ボールの行方 (ボールのゆくえ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.665 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

正ちゃんはボールのことなど忘れてしまって、かわいい赤ちゃんの方を見とれていました。

「赤ちゃん、かわいいな。」と、花子さんの方を向いていいました。

「どれ、私にも見せて。」といって、花子さんも垣根のあいだからのぞいて見ました。

「僕んちにも、あんな赤ちゃんあるといいのだがな。」と、正ちゃんはまたのぞいて見ますと、赤ちゃんは、おしめをかえてしまって、おばさんにだっこして、笑っていました。

正ちゃんはボールのことをやっと思いだして、

「花子さん、拾っておいでよ。」と、いいました。

「私、いやよ。正ちゃんがいいわ。」

「花子さん、早くいっておいでよ。」

「おばさん、まりがはいったの。」と、花子さんがいいました。

すると、男の声で、

「いま、拾ってあげますよ。」といって、おじさんが拾って、こちらへ投げてくださいました。

あちらから、太郎さんと誠さんがやってきました。

「原っぱへいって、キャッチボールをしない?」と、いいました。

「ああ、しよう。」

正ちゃんはいきかけて、花子さんに、

「花子さんもおいでよ。」と、いいました。

「私、お家へかえるわ。」

「また、あした遊ぼうね。」

三人は、原っぱへきました。