Japanische Klassiker mit Furigana
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レンブラントのくに
レンブラントの国
野上 豊一郎
Lesen Sie レンブラントの国 (レンブラントのくに) von 野上 豊一郎 (のがみとよいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.657 Zeichen · 25 Bildschirme
その中でも、淡青色の長衣の胸に両手をあてて膝まずいているマリアと、彼女から赤ん坊のキリストを取って両手に抱えて、目を天の方へ扛げて膝まづいている金色の袍を着たシメオンが、主要人物である。マリアの傍に片膝を立てて鳩を持っているヨセフ、その前に立って右手を伸ばして祝福を与えている祭司の後姿、その他のラビたちは、従属的人物である。画面の右下のベンチに掛けてその光景を見ている二人の老人も従属的人物である。レンブラントのねらったところは、救世主の生誕を見て安心して死んで行かれるわが身の幸福を神に感謝するシメオンの心情と、シメオンの預言にわが子の偉大な運命を知った聖母の心情である。それが比較的小さい画面に、大幅のような構図で描かれ、明暗法や彩色法に力を入れてるので、性格描写が二の次になってるような印象を与えるが、その他の「聖書」からの画、例えば、ルーヴルの「エマオの晩餐」(一六四八年)とか、ドレスデンの「サムソンの結婚祝宴」とか、ベルリンの「サムソンとデラヤ」とかになると、殊に後の二つの如きは純然たる性格描写の作品である。
性格描写となると、やはり、肖像画の方が行動や背景の助けなしに幾らでも深く掘り下げて行く手腕を持ってるレンブラントだから、それ等を見て歩いて、天才の成長を跡づけて見ることは、楽しみでもあれば学問に