Japanische Klassiker mit Furigana
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ロマンスとえんだん
ロマンスと縁談
佐々木 邦
Lesen Sie ロマンスと縁談 (ロマンスとえんだん) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.722 Zeichen · 28 Bildschirme
しかしそんなものを買ってくれなんて言われると大変だから、音楽は敬遠して文学を語った。小説は嫌いで哲学がかった論文が好きだと言うんだ。凄いよ。英語は相当出来るらしい。鑵詰のレッテルぐらい読めますよと言って笑っていたが、お父さんが矢っ張り英語の先生だから、うっかりすると、此方より上かも知れない。話の中に英語を入れるんだ。それが一々適切だから感心してしまった」
「結局気に入ったんだね」
と僕はもう好い加減にして貰いたくなった。雨がポツ/\降っていたのである。
「即決さ。先方も支度の都合があるだろうから、婚約期間を三月として、秋に式を挙げることに定めた」
「猛烈に捗ったんだね。見合ってのは一遍にそんなことまで定めてしまうものかね?」
「いや、そのまゝ別れて、決定は後日仲人から通告するのが本式だけれど、そんなことをしていると取り逃がす心配がある。現に僕の従兄はその手を食っている。先方の令嬢は見合をした翌日又別口の見合をして、その方が気に入ったものだから、スパリと断って来たそうだ」
「ふうむ」
「今の世の中は若い女性まで思想が険悪になっている。パーマネントをかけて美容術を施した序に、二つも三つも見合をして、その中から選抜するのがあるらしい」