Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

せんきゅうひゃくさんじゅうにねんのはる

一九三二年の春

宮本 百合子

Lesen Sie 一九三二年の春 (せんきゅうひゃくさんじゅうにねんのはる) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.942 Zeichen · 44 Bildschirme

Aozora Bunko

「奴等はなかなかうまく考えていますからね、女工さんたちに、毎月現金で賃銀を全部わたすようなことは決してやらない。帳面を一人一人に渡しておいて、字面で書き込むだけ。小遣いは五十銭、一円とかり出しの形式にしておくんです。何ヵ月か働いた賃銀は、勧誘員が女工さんたちをつれて村へかえった時、帳面と合わせて親に渡す。ですから、実質的な賃銀不払いが雑作なく出来るんです。その時になって見るまでわからないし、いよいよ不払いとわかって腹を立ててもとうに工場からは出て、ちりぢりになっているからストライキも出来ない。来年働けば、貰えると思って、ずるずるにまた契約をするというわけです。――今年はひどいね、養成工は十五銭になるやならずだからね」

日本のプロレタリア文学は、紡績産業の婦人労働者の問題をとりあげている。窪川いね子にいくつかの作品がある。けれども、生糸製糸の婦人労働者のもっと劣悪な労働条件と困難な闘争については、現実があるように大規模な構図をもっては、プロレタリア文学の中に十分、まだとり扱われていない。安瀬利八郎の短篇があるに過ない。

「――いささかここにも立ちおくれがあると云えるかも知れませんね」