Japanische Klassiker mit Furigana
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せんきゅうひゃくにじゅうしちねんはちがつより
一九二七年八月より
宮本 百合子
Lesen Sie 一九二七年八月より (せんきゅうひゃくにじゅうしちねんはちがつより) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.969 Zeichen · 9 Bildschirme
わかれて居て淋しがるのもよいと思うようになる
一人の対手に多くをのぞむ性質
Yは、一人からはその人の与えるものしかもとめず、
つまり、妻君は落付いて、貞潔であることをのぞむ。家庭は家庭、浮気は浮気、それはこれと別という心持。
※そのために、自分の裡にあるいろいろのものも、あるままに買って貰えぬ不満あり。
然し、Yの心持の方が自然的だ――現実的だという意味に於て――※の心持、幾人も持って、やってゆくだけの腕がないので、腕がないくせに心持だけ複雑な結果の虫のよい欲望だ。
五月
那須にて。※
何かアンニュイを感ず。内部的に不調和で、生活に対しリボルティングになって居る。
秀雄居る
何かの話の間に※
「私段々Yが嫌いになって来る」と云う。冗談めかして云って居るが底に一種のビタアネスあり。
Yそれを感じ、不機嫌。いろいろ云い、※、泣く、何だか生活の淋しさを感じてなり、すべて馴れる、フレッシュネスを失う、習慣になる、その淋しさなり。
Y、※を抱き、
「さあ、泣きな、べこや
長崎を思い出して御覧――お寺のところ――」
優しく優しく云う。※、その優しさに泣き、和らぎ眠る。