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Japanische Klassiker mit Furigana

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せんきゅうひゃくにじゅうしちねんはるより

一九二七年春より

宮本 百合子

Lesen Sie 一九二七年春より (せんきゅうひゃくにじゅうしちねんはるより) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.982 Zeichen · 21 Bildschirme

Aozora Bunko

細い声を無理に出して見たり低い声を出したりしてうたう。

つれの男迷惑そうにしてだまって居る。

「いくらかのぼりだろうかな」

「ならし六度の勾配になって居ります これからずーっと上りになります」

「ふーむ、ずーっとね」その男松川やの細君の手真似をする――手をずーっととあげて。やがて、ギーアをかえ爆音つよし

「ほらのぼりだな、音でわかっるね、こういう音は馬力を出して居るに違いない 音でわかりますよ」

うるさい、うるさい

H・Kのいたずら

文学少女が来る。

「私小説かきたいんですが」

「あなた恋愛をしたことがありますか」

「いいえ」

「恋愛もしないで小説かこうなんて――じゃ例えばですね、私を恋の対象としてですね、あなた私とこうして居るの、心持いいですか?」

「ええ」

そんなことで、娘くたくたにしてしまう。やがてつれて箱根などにゆく。

四月二十八日 那須

○まだ若葉どころかやっと芽のあま皮がむけたばかり

○笹芝にまじって春輪どうの小さい碧い色の花が咲いて居る。

○山の皺にまだ雪アリ

○四五月頃の温泉あまりよくなし。

○枯山に白くコブシの野生の花 遠くから見える景色よし