Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せんきゅうひゃくにじゅうさんねんなつ

一九二三年夏

宮本 百合子

Lesen Sie 一九二三年夏 (せんきゅうひゃくにじゅうさんねんなつ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.898 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

私は、ぼんやり右往左往に入れ乱れ、房々、涼しそうな葉をつけた梧桐を見ながら、隣家から聞えて来るダンス・ミュージックを聞いた。余韻の乏しい、妙に機械的の音が、賑やかならば賑なほど心の憂鬱を誘うようだ。

忘られぬ印象

一、Oさんを m. m 大学に訪ねる。

二、翌日来。

三、父 門のところで会ったのをだまって居、帝国ホテルの音楽のかえり、ボサンケットのことから会ったと白状、m. m 感あり。

婦女新聞で、年下の青年に好意を持つ夫人のことをよみ、これが、悪でないと批評され且若いときから恋を知らなかった人は、年をとってから急にその目醒めを感じることがあるとよみ、自分のことも種々思う。

四、久しぶりで娘に会う。夜、いろいろの話の末、そのことになり、若い亢奮した初々しい様子で、自分にあった二三日前のことから、自分にそう云う場を「まあ、想像して見れば」と話す、「考えられもしないことだけれども」云々と。そしてしきりにOの噂をする。彼が妻に、大きな転期の来る迄はどこまでも導いてやろう、と云ったと云うことや、彼が、宗教によって培われた純粋さを飽くまで守りたいと云ったのはどう云う意味だろうとなど。