Japanische Klassiker mit Furigana
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いっぽんのかきのき
一本のかきの木
小川 未明
Lesen Sie 一本のかきの木 (いっぽんのかきのき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.469 Zeichen · 5 Bildschirme
見ると二羽のからすが木の枝に止まって、一羽のからすが地になにか埋めていたのでした。その日も過ぎて、幾日かたつうちに、雨が降って日の光がそこを暖かに照らしますと、一本のくるみの木が芽を出しました。そして、日にまし大きくなりました。少年は、その木を大事にしました。秋のころには、一尺ばかりになりました。それだのに、冬になって雪が降ると、その木は根もとから折れてしまいました。
少年は、たいそう悲しみました。すると、また、ある日のこと、庭でからすがしきりに鳴いていました。見るといつかのように、二羽のからすが、木の上に止まって、一羽のからすが、またなにやら地に埋めているのです。
今度は、そこからかきの木が芽を出しました。少年は、地にかきの種子をまいたのは、いつかの哀れなからすであった、木の枝に止まっていた一羽のからすが、あのからすと友だちか、さもなければ子供たちであろうと思いました。少年は、このかきの木をいたわりました。冬になると棒を立てて倒れないようにしてやりました。二、三年のうちには、そのかきの木も、だんだん目だって大きくなりました。
いつしか、少年は年をとって大人になりました。