Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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いっぽんのかきのき

一本のかきの木

小川 未明

Lesen Sie 一本のかきの木 (いっぽんのかきのき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.469 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

この人は、大きくなっても、やはりあわれみの深い、しんせつな人でありましたから、村の人々からも慕われました。そして、この人にもかわいらしい子供が産まれました。

その時分には、かきの木も、太く大きくなっていました。

そして毎年、たくさんの実を結びました。

「このかきの木は、からすが植えてくれたのだ。」と、昔の少年で、いまのお父さんは、子供らに向かって話しました。

「どうして、からすが植えたの?」といって、子供らは問いました。

昔の少年であった、いまのお父さんは、昔のことを、くわしく子供らに話して聞かせたのです。

そして、

「そのからすは、もうとっくに死んでしまったのだよ。」といわれました。

秋になると、かきの木の実がたくさんになります。村の子供らがみんな集まってきて、そのかきをもいで食べました。

そして、あとは木に残しておくと、あの哀れなからすの子供らや、孫たちが、山からやってきて、木に止まって食べたのでありました。