Japanische Klassiker mit Furigana
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いっぽんのつりざお
一本の釣りざお
小川 未明
Lesen Sie 一本の釣りざお (いっぽんのつりざお) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.272 Zeichen · 5 Bildschirme
三
そして、家じゅうのものは大騒ぎをしました。
甲は、さっそく乙のところへやってまいりました。それは、乙のところのたいからも真珠は出なかったかと聞きにきたのであります。すると、乙は、甲のために喜んでいいました。
「甲さん、そんないいことはめったにあるもんでない。おそらく、あとのたいをみんな腹を割ってみたって、もうこのうえ真珠が入っているものでない。これは神さまがあなたにお与えなさったのです。」といいました。
甲は、こう聞くといっそう喜んで家に帰りました。
三
甲は、これがために思いもよらない大金が手に入ることになりまして、その翌日から甲は、しばらく海の上に出ることを休みました。こんなときに、骨休みをしなければならないといったのです。
乙は、独りで海の上に出てゆきました。雨が降っても、風が吹いても出てゆきました。それを見ると、甲は、あまりいい気持ちがしなかったのです。なんだか自分独り楽をしているのが悪いように思われたのです。
「乙さん、あまりたくさんな金は融通もできないが、すこしくらいならいたしましょう。」と、ある日、甲は乙にいいました。
乙は、考えていましたが、