Japanische Klassiker mit Furigana
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さんにんのし
三人の師
上村 松園
Lesen Sie 三人の師 (さんにんのし) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.644 Zeichen · 10 Bildschirme
画学校時代の松年先生は、ほかの先生方と違って豪放磊落なやりかたで、学校でも他の先生方といくぶん意見が合わなかったのらしい。
しかし生徒たちにはとても受けがよかった。
豪快ななかにしみじみとした人情味があり、弟子を世の中へ送り出そう送り出そうとされたところなど大器のところがあった。
当時一般の絵画界の師弟関係というのは親子のようなもので、実に親しかった。
先生はよく鼻をくんくん鳴らされる癖があったし、足駄をコロコロ鳴らしてあるかれる風があった。
それで弟子たちもいつの間にか、鼻をくんくん鳴らし下駄をコロンコロン鳴らしてあるくようになった。自分で気づかないうちに染まってしまうのである。
それで塾の者が先生と一緒に五、六人あるくと、くんくんコロンコロン、くんくんコロン……で実に賑やかなものである。
師弟の間柄ともなれば、そこまで習いこんでこそ師となり弟子ともなった深さがあるのではなかろうか。
もちろん画のほうもとことんまで師のものを身につけなくてはいけないと思う。
それから以上は、そのお弟子さんの頭の問題であって、素質のいい者は、そこまで行きその学んだものを踏台として、次に自分の画風を作ってゆく訳である。