Japanische Klassiker mit Furigana
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さんじゅうねんごのせかい
三十年後の世界
海野 十三
Lesen Sie 三十年後の世界 (さんじゅうねんごのせかい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.140 Zeichen · 137 Bildschirme
この警報はかぶとをかぶって歩いている連中にも受信できるようになっている。だからこの警報を聞いたら、大急ぎで、反対の側の山かげや地隙にかくれるとか、または本艇へかけもどって来れば、一そう安全だ。だから君たち、心配はいらないんだよ」
カコ技師の話は、はじめて月世界へ行く連中を安心させるいい話だった。
だが、月世界と地球とは、いろいろなところにおいて様子がたいへんかわっているので、まだまだ面くらうことがたくさんあるはずであった。
やがていよいよ、月世界に着陸する時間が来た。
艇は、いま向きをかえ、月面と平行にとんでいる。雲の海附近にかなり広い沙漠帯があってそこが着陸に便利だと知れていた。
その着陸コースに三度目にはいった時に、艇は前部からガスの逆噴射を開始し、だんだん速度をゆるめると共に浮力をつけた。そこらは操縦のお手ぎわだった。そしてついに見事に雲の海に着陸した。
もし下手な着陸をやれば、月面に衝突して、たちまち艇は一個の火の塊となって、全員もろとも消えてなくなるであろう。
「よかった。おめでとう」
「艇長。おめでとう」
艇内には、よろこびのことばが飛んだ。