Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんじゅうねんごのせかい

三十年後の世界

海野 十三

Lesen Sie 三十年後の世界 (さんじゅうねんごのせかい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.140 Zeichen · 137 Bildschirme

Aozora Bunko

カコ技師は、次の部屋へ通ずるげんじゅうな扉を、一つ一つ開いていった。倉庫は奥の方までかなりたくさんの部屋がつながっているようであった。

ほりだしたルナビゥムを貯蔵してある部屋は、一番奥の部屋であった。その部屋へ通ずる扉をカコ技師が開いて、中をのぞきこんだとき、彼は電気にかかったように、からだをふるわせた。

「おやッ、これはへんだぞ」

彼がおどろいて棒立ちになっているところへ隊長のマルモ・ケンやカンノ博士などがはいって来た。

「ほう。これはどうしたのかな」

「ルナビゥムがないじゃありませんか。この前、あれだけ集めて、この部屋にいれておいたのに……」

隊長とカンノ博士もびっくりぎょうてんした。カコ技師はそのことを誰より先に気がついて棒立ちになっていたわけだ。

「これは一体どうしたというのでしょう」

「困ったね。ルナビゥムがないと、探検をこれから先へ進めることができない」

「誰がぬすんでいったのでしょう」

「この部屋から盗むことは、まず不可能なんですがね」

「そうかもしれんが、山ほどつんであったルナビゥムが見えないんだから、ぬすまれたに違いなかろう」

「これはどうもゆだんがなりませんよ。