Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
(床穴の方へ)
清水 僕も、そう言ったんですが――僕は、学校の、先生の講義を聴いています清水――
双葉 おぼえています。ズッとせん、出征なさる前に一二度お見えんなりました。いつお戻りんなりまして? どの方面――?
清水 自分はクェゼリンでした。
双葉 (相手の失われた片腕に目をとめて)……その腕は、それじゃ――?
清水 やあ。……(からだの左側をかくすようにして微笑)
双葉 ……(床穴を覗き込もうとした姿勢をチャンと坐り、床に手をついて頭を下げ)……御苦労さまでした。
清水 はあ。(足をそろえて礼を返す)
双葉 ……(床穴へ向って)お父さん! お父さん!(返事なし。双葉その辺を見まわして)――せい子おばさんは、どこかしら?
誠 表の畑じゃないかね。
清水 そりゃ、先程――お光とか言う人を追っかけて、出て行かれました。
双葉 へえ、そいじゃ、お光さん、又来たのね――(兄を見るが、誠は無表情な顔をして黙っている。そこへ下手の奥から外国語の鼻歌の声(Si alguna vez en tu pecho, ay ay ay, mi cari※(チルド付きN小文字)o no lo abrigas)がノンビリと近づき、やがて奥の出入口から、中年過ぎの、思い切ってはでな、しかしよごれた洋服にネクタイはせず、カウボーイのようにつばの広い帽子を