Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
圭子 ……どうして?
欣二 どうして?……聞きたきゃ、てめえのマタグラに聞けよ。(端麗な顔を歪めもしないでアッサリと言う)
三平 ……なにを欣二、お前そんな失礼な――いや、どうも、はははは!(誠がフイと立上って校正刷を持って上手扉から外へ出て行く)
三平 ははは、チョンガアが気を立てるわい。
欣二 気を立てるってなあ、こんなもんじゃねえや。ヘヘ、おせいさん、どこい行ったの?
柴田 欣二、お前、酒を飲んだなあ?
欣二 酒を飲んだってなあ、こんなもんじゃありません。……それ、なぜ食わないんです?
柴田 うむ、しかし後で、夕飯の時に、みんなでこの――
欣二 みんなで食うだけは無い。食べなさい。ほら! (しつこく、チーズを手に取って父の口の所へ差しつけて行く)ほら、さ!(無理に父の口にねじこむ。柴田しかたなく食う)
(上手扉から双葉がバケツをさげて入って来る)
圭子 ……双葉さん、今日は。
双葉 あら、圭子さん……ようこそ。ちっとも知らなかった。
欣二 (肩越しに双葉を振返って見る)……。
双葉 まあ、ちい兄さん、どこい行ってたの?
欣二 どこいも行きやしないよ。
双葉 だって――(炊事場へ行ってバケツを置く)この四五日、まるきり帰って来ないんだもの。