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Japanische Klassiker mit Furigana

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あるくこと

三好十郎の仕事 第三巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme

Aozora Bunko

欣二 (それには答えないで)飯の仕度かね? 有るの、なにか?

双葉 ……有る。

欣二 ホント? ホントなら、(圭子をあごで指して)この人にも、なんか少し食べさしておくれよ。

双葉 (小さな声で)いいわ。……(つとめて明るく)ただし、なんにも御馳走は無くってよ。

圭子 あら、私なら、いいんですのよ。直ぐ失礼しますから。信チン――信子さんに、チョット拝ましていただこうと思って私、寄せて貰ったんですから――。

(柴田がこのとき、ゲーゲーと言って、食べた物を吐いてしもう。ポケットから紙を出して口を拭く)

双葉 どうしたの?

柴田 うむ、どうも――なんだ、(もう一つゲェと言って、ツバを吐く)いや、なんでもない。チョットむかむかしたが、もう治った。

欣二 チェッ! しょうがねえなあ。

三平 飢えた胃袋にチーズは受付けまい。日本人の胃袋は、先ず、文明人の食いものとは縁が切れたね。

双葉 (圭子に)あの、チョット失礼して、仕度をしますわね。(鍋のふたを取って見てから、それを七輪からおろし、ヤカンに水を入れて火にかける)

三平 どれどれ、私も加勢しようかな。

双葉 (棚から食器の入れてある目ザルを取って、食卓の方へかかえて来ながら)いいのよ。