Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
あい、ベントウだ。おひるになったらチャンと食べるだよ。
そめ おかつや、あの、鈴取っておくれ。仏壇だ。
かつ 又、鈴か、あれだけは忘れねえだなあ。しょうむ無え……(小走りに畳をふんで仏壇から小鈴の束を取って来る。コロコロという音)……そっちい向くだ。帯の横にこうして、ゆわえ附けて、と……早く帰って来るだよ。又、おそくなっても、今日は一日アゼ豆の植え込みで忙しいから迎えにゃ行かねえからな、あい、むすべた。
そめ そいじゃ、行って来やす。(歩き出す下駄の音と鈴の音)
かつ (その後ろ姿へ)人に何か聞かれたら、鷲山の荒木源次郎の嫁のおかつの伯母ですと、そんだけ云うだ。グジャグジャからかわれても相手になるでねえよ。いいかあ?
そめ (少し離れた所で歩きながら)あいよ。(部屋の中でそれまで眠っていた幼児が眼をさましてグズグズ泣きだす)
かつ 小僧、眼えさましたかよ?(部屋に入り、子供を抱き起す。子供泣きやむ)今日はバサマにお守りはしてもらえねえだから、おっ母あが、タンボに連れて行ってやるからな、おとなしくしろ。そら見ろ、バサマ、トットと行かあ。
コロ、コロ、コロと鈴の音が遠ざかり消える。