Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
虫けらになっても、ドブドロを呑んでも、たとえ、ばけて出ても――なあおい! (丁度その前に来ていた若い男の顔に、自分の顔を突きつけるようにして言う。男はペコリと頭を下げる)
柴田 (誠に)だけどねえ誠、私の考えは少し違う。そりゃ、日本が始めた戦争が侵略戦争であった事にまちがいはないが、その戦争と自分との関係と言うか責任と言うか、それが少し違っている。(話しかけられている誠は、男のそばを離れてフラフラしながら室の奥へ行っている欣二の方を眼で追っている)……つまり、お前達の考えと私などの考えの違いは、結局お前達は今度の敗戦は自分達に関係の無い事、つまり軍閥や財閥が勝手に始めて勝手に負けた事件であって――つまり負けたのは自分達ではないと思っているのに反して、私などは自分も負けた、いや、自分が負けた事件だと思っている、つまりその違いから来ているようだ。
誠 しかしお父さんは戦争前から戦争中もズッと戦争には反対だったじゃありませんか。僕はそれを知っています。今更それをそんな風にお父さんが言うのは、封建的な、つまり「衆に先んじて憂う」とか「死屍に鞭打たず」とか言った式の観念的な倫理観のコンガラカッたものです。