Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
(久子に手渡す)いや、そんなことと知っていたら、もう少したくさん持ってくるんだった。
久子 あらまあ大野さん、いらっしゃい。いつも、すみませんわね。(と、今までまるで無視していた男に、だしぬけに水のたれるような愛嬌で、あいさつと礼をいっぺんにやってのける)ホホホ、なんですか、いつもこんなにしていただいて――そして、このお代はいかほど?
大野 いいですよ、いいですよ。なあに、お安い御用ですよ。ハハ、ちょっとツテがあってね(言いながら、それまで津村のかけていたソファにかける)
三芳 すまんなあ……(久子に)だけど、お前、なんだぜ、津村の前であんまりヘンなこと言うのはよせよ。
久子 あらあ、何がヘン? だって、しかたがないじゃありませんか、ツヤ子さんがどうしてもお米を出そうとしないんだもの。ホントにイケズウズウしいったら。
大野 (手を出して、久子の抱いているトンコの頭を愛撫しながら)ハハ、いやツヤ君なら、それくらいなことはヘイチャラでしょう。内に来ていた頃ねえ、どうもこいつは頭が少し狂っているんじゃないかと思うことが時々あった。(三芳に)ほら、私んとこにきていた薄田中佐ねえ、あいつと、あいつの副官を、いつだったかスリコギでぶんなぐったことがあるんだ。