Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
洗礼をさずけし日に、人見勉。わが兄弟、片倉友吉君へ。
人見 ……すると、すると、なんでございますか。さきほどからの事は、片倉の、この、なにか、この――
伴 だからさ、私が聞いているのは――
人見 あれは実に、なんです、おとなしい、正直な……まるでこの、子供のように単純な男でして、それが、なにか――
伴 うん、正直ではあるようだな。……こらこら、なんだそりゃ、君!(人見の足元を指す)
人見 は?
伴 いかんよ、おい!(人見の足もとに水たまりができている)きたないなあ!
人見 はあ?……(その水たまりと、伴の顔を見くらべても、まだ自分のした事に気づかず)はあ?
伴 困るじゃないか、どうも――
(そこへ半開きになっていた扉から、そこまで連れて来た下士官の軍服の腕で背を押されて、ヨレヨレの訓練服を着た片倉友吉が入って来る。ほとんど少年といってよいほどの単純で柔和な顔が青い。からだつきと動作にどこか調子のこわれたような所ができている)
伴 ……そこへ、かける。
友吉 ……(伴にていねいにおじぎをしてから、人見を見る。相手を認め得ないでポカンとしている)
人見 ……(石のようになって、友吉を見つめていたが)……片倉。