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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

青年 いや、学生ではありません。ズーッと……船に乗っとる者で――

百姓 船かえ?……船になあ……するちうと、海の上、走っているだね?……太平洋なんと言う――?

青年 はあ、……先ず――

百姓 そんだら、ガ……ガタル……ガタル……ガダ……あんでも、ガダ……へえ、舌あ噛みそうだ。

青年 (微笑)……ガダルカナルですか?

百姓 そうそう、そったらカナルだ。行ったことがありやすかね、そこへ、お前さまあ?

青年 いや、まだ行きませんが……どうしてです?

百姓 ううん、いや……(何か考えているらしいが、麦こきの手は休めない)……(気を変えて)船の人が、だども、山へ登ると言うなあ――? 今どきあ、忙しからずに?

青年 三四日、休暇が出たもんですからね……急に此方へ来たくなって――だけど、馴れないもんだから、山路の遠いのにゃ、驚ろきました。直ぐ其処に見えてる山を越えるのに、とんでもない所をグルグル廻る……。

百姓 山登りは、はじめてかね?

青年 いえ、もともと山は好きなんで、以前少しは登ったんですが、八ヶ嶽は、はじめてです。……富士見に降りて、あの辺を歩いて見ようと思って……少し歩いていたら、急に此方へ越えて見たくなりましてね……。