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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

青年 (やや閉口して)……先刻話していられた、その、家を畳んで、甲府の方へ行くといううちの事で――

中年 それだ! 喜十というマットウ仁でやすがね、甲府に縁付いた妹の家が貧乏で子供が多くてね、おまけにその妹が病身でなあ、これまでもズッとこっちから仕送りをして来やしたが、喜十の方だって、カツカツやっている位のこんで、近頃じゃ、とてもやってけねえと言うんで、仕方が無えから、甲府の家に一緒になっちまって、自分は工場へでも、どこへでもつとめて稼ぐ――そう言うわけだ。そんでまあ、小作田を旦那の方へ返すと言うだがね。旦那の方じゃ、ただ返されても困る。代りに誰か借りてくれないようなら、仕方無えから、銀行の手に移すと言う。銀行の手に移れば、後はどうなるだか……まさかおっぽり放しにもしめえが、なんせ、唯でせえ、めった人も来ねえようなこんな山又山の中のタンボだからな、当分手が届かねえのは知れたこっでね。せっかくウンウン言って田普請をしてから、二十年から人手に可愛がられて来た三段歩近くの立派な水田が、荒れることは定だ。第一、米や麦を一升でも二升でもよけいに作らなきゃならねえという今日が日に、そんな事になっちゃ事だからね。