Japanische Klassiker mit Furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme
青年 ハハ……(これも釣られて笑うが、しかし直ぐに笑いやむ。笑うには余りに深い所で打たれている)
中年 猫にカツオ節の候であらすか! アッハハハ、ハハッハハ。
(そこへ、上手のカシバミの叢を分けて、片手にヤカンを下げた百姓が、相変らずのヒョタヒョタしたような歩きつきで戻って来る。以前と少しも変らないニッタリとした瓢々とした顔と態度である――これは最後まで変らない)
百姓 (中年男に)あんだえ?……(寄って来て)なんの話だ?
中年 ハッハハ、猫にカツオ節の話だあ。ハハハ。
(若い女もクスクス笑う)
百姓 カツオ節か、ふむ……(笑おうとはしない。ヤカンを青年に渡す)へい。
青年 どうも、すみませんでした。(百姓が戻って来てから彼女の顔ばかり見守っている)
百姓 なんなら、そこいらで火い燃して、わかして飲みなせえ。
青年 はあ、いや、これで結構です。
百姓 (青年がまるで自分の顔から何かを捜しでもするように見詰めているので)……どうか、しやしたかい?
青年 いや……
百姓 ……ふう……シゲ、お前、わかしてやれ。(言いながら千歯の方へ)
女 へえ……(そこらに落ち散っている小枝を掻き集めにかかる)