Japanische Klassiker mit Furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme
百姓 へえ……あんだあ。(おかしくなって)ハッハッハハ。フッ!
青年 ……どう――?
百姓 ハハ、出しぬけだもんで、へえ――(クスクス笑いながら仕事場の方へ行き、麦束を置く)
青年 (これも笑いながら、それについて五六歩行く)……麦ですか。おそいんですねえ、此の辺は。
百姓 うん?……(まだクスクスやりながら、腰の手拭を取って襟もとの汗を拭きながら、曲った足腰をウネの間に突っぱるようにして立ち、青年の頭から足の先まで見上げ見下している)うむ。……赤獄の天狗さんかと思うたよ。じょうぶ、びっくらした。ハハ。……学生さんでやすかい?
青年 ? いえ、まあ……すみませんでした。チョット道を聞こうと思って――。(胸のポケットから折畳んだ地図を出す)
百姓 はい。……(りちぎに相手の言葉を待っている)
青年 小海線と言うんですか……此の地図にゃ載ってないんで……野辺山という駅まで、まだよっぽどありますか?
百姓 野辺山なら、もう、へえ、訳あ無え。此処から一里に少し欠ける――ユックリ行っても、さようさ、あんたらの足なら、一時間というとこだらず。
青年 そうですか。で、道はやっぱり、これを行きゃあ――?