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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

百姓 よし、俺がよくそう言ってやる。なんなら、俺が連れてってやっから……心配しねえで、行きな。

女 へい……そいじゃ……二三日中に岩村田へ行きやすから……そんじゃ――

百姓 二三日なんて言ってねえで、明日行け。メソメソしねえで、向うへ行ったら、へい今日はと言うて、踊り込んで行け。

女 ……(笑いながら)いろいろと……そんじゃ……伯父さんも大事に。

百姓 うむ……。

女 ……(青年に向って頭を下げて)ごめんなんして。

青年 はあ、どうも――。

(若い女、出て来た方へスタスタと歩み去って消える。百姓、その後姿をチョット見送っているが、直ぐに又、麦をこきにかかる。……青年は、先程から強く動かされているが、その感動は、非常に静かな底深いものであるために、差し当りどんな表現もとり得ない)

百姓 ……あやつも、苦労する……(片手をあげて、その人差指の先で、眼頭の涙を拭く)……ふん……(涙を出したことに、はにかむような微笑で青年をチラリと見てから、千歯の端をトントンと叩いて)さあて、こんで、へえ……(前に廻って来て、ムシロの上にかがみ込んで、こき落した麦の粒と、まだ穂のままになったものとを手であら選りをして分ける)