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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

もっとも、こんで、シッポこそ生えねえが、甲らあ固くなりやした。

青年 おいくつになりました?

百姓 齢かい? フフ……六十七だ。どうして六十七なんてなっただか、知らん間に年ばかり拾って、足腰あ利かなくなるし、へえもう、しょう無えよ。

青年 ……よく、しかし、精が出ますねえ、(話しながら草場に腰をおろしている)……小麦ですか?

百姓 ……そうだよ。

青年 そこに生えてる、そいつは……?

百姓 うん? ああ、そりゃ、大豆だ。

青年 へえ……大豆が此の辺にも出来るんですかね?

百姓 うむ、そりゃ此の辺にも出来ねえ事あねえが、この大豆は唯の大豆と違う。満州から去年戻って来た奴が、二升ばかり種え呉れたから、出来るか出来んか、……食っちまやあ、それっきりだでね……とにかく蒔いて見た。此の辺じゃ俺だけだあ……どんなもんか……(その大豆を、ずるそうな横眼を使ってジロジロ見て)でも、へん、ヤッコめ、生えるにゃ生えただから……(まるでその大豆の木が生きもので、こっちの言葉を聞けば怒りでもするかのように、声を少し低くして言う。話をしながらも麦こきの手は休めない)……だまくらかされて、ちったあ実もならすか……