Japanische Klassiker mit Furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme
女の声 (奥で、向う向きになって、何かしながら言う声)……あら、三好さん?
三好 ……今頃起きたのか?
登美 お早うござい。……(言いながら歯ブラシを口にくわえた顔を出す。廿二三の、身体つきのスラリと若々しい女。寝起きに冷水摩擦をしていたもので、ワンピースの胸のスナップをはめながら、まだボンヤリ立っている韮山を見てチョット目礼)……いらっしゃいまし。
三好 眼の玉が熔けちまやしないか?
登美 ハッハハ。お袖さんは? もう朝ごはんすんで? 私、おなかがペコペコだ。(歯をゴシゴシみがく)
三好 もう何時だと思っているんだい? ソロソロ昼飯だよ。お袖さんは居ない。
登美 また、神様? フフ。(韮山に)失礼いたします。(奥へ引込む。鼻唄を低く唄いながら、水を出す音)
韮山 (毒気を抜かれたようにユックリ歩いて、紫檀の机の傍に坐りながら)……あんたの奥さんですか?
三好 いやあ。
韮山 すると言うと――?
三好 友人ですよ。
韮山 ふーん。……(左手の人差指で自分の頭の上でクルクル輪を描いて見せて)少し、この、来てるんじゃないかな?
三好 ……(ニヤニヤして)そうですね。
韮山 気の毒に、あんなベッピンさんを。