Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

みききよしをおもう

三木清を憶う

豊島 与志雄

Lesen Sie 三木清を憶う (みききよしをおもう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.154 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

高度文化国建設のため、今や新たな出発をなさなければならない時に当って、吾々は三木清の知性を想う。彼の広い高い知性、そこに到着することさえ容易でないが、更に、そこから出発することが出来たらと翹望されるのである。この思いは、彼の死を悼むの念を、私情的のみならず公情的にも深める。――だが私は茲に、主として私情的な面からの文を綴ろう。身近に感ぜられる三木清のことを語ろう。

三木の死は、私には驚愕であった。吾々の多くにとっても、驚愕であった。三木はつまらないことが機縁となり、豊多摩刑務所に拘置されていたのだが、間もなく釈放されるだろうと吾々は待望していた。あの元気な姿を今にも見せるだろうと、そう思う日が長く続いた。そこへ、突然に獄死の報なのである。

三木清死す――この電文を前にして、私は茫然とした。有り得べからざることのように感じた。だがとにかく、高円寺の三木宅へ出かけていった。

不在中、一友人の来訪があった。三木さんが亡くなられたので出かけたと、家人から聞かされて、その人は如何にも怪訝な面持ちで言ったそうである。――三木さんが亡くなったんですって、そんな筈はない。