Japanische Klassiker mit Furigana
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みうらろうじんむかしばなし
三浦老人昔話
岡本 綺堂
Lesen Sie 三浦老人昔話 (みうらろうじんむかしばなし) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.637 Zeichen · 224 Bildschirme
「これ、貴様たちは何をするのだ。」
「なにをするものか。さあ、こゝの店の矢がすりを何処へ隠した。正直にいえ。」
「矢飛白をかくした……。それはどういうわけだ。」
「えゝ、白ばっくれるな。正直に云わねえと、侍でも料簡しねえぞ。早く云え、白状しろ。」
「白状しろとは何だ。武士にむかって無礼なことを申すな。」
「なにが無礼だ。かどわかし野郎め。ぐず/\していると袋叩きにして自身番へ引渡すぞ。」
相手が若いので、幾らか馬鹿にする気味もある。その上に大勢をたのんで頻りにわや/\騒ぎ立てるので、若い侍はだん/\に顔の色をかえました。店のおかみさんも見かねたように出て来ました。
「まあ。どなたもお静かにねがいます。店のさきで騒がれては手前共が迷惑いたします。」
口ではこんなことを云っていますが、その実は自分がごろつき共を頼んでこの若侍をひき摺り込ませたのですから、騒ぎの鎮まる筈はありません。大勢は若侍を取り囲んで、矢飛白のありかを云え、お金のゆくえを白状しろと責めるのです。そのうちに弥次馬がだん/\にあつまって来て、こゝの店さきは黒山のような人立になりました。
「あいつが矢飛白をかどわかしたのだそうだ。