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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふちんぐんかんのみほん

不沈軍艦の見本

海野 十三

Lesen Sie 不沈軍艦の見本 (ふちんぐんかんのみほん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.749 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

ルーズベルトの口調は、だんだん例の横柄さを加えてくる。

金博士は、別にそれを気にする様子もなく、安楽椅子の一つに、小さな身体を埋めた。

「この沖合まで、日本軍の目をかすめて持ってくるのに、ずいぶん骨を折ったよ。ホノルル号設計及び建造以上に、神経を使ったよ。まあようやくここまで持ってこられて、やれやれじゃ」

博士は、貰ったハバナ産の太い葉巻を口に啣えて、うまそうに煙をたてる。

「金博士の御心労を謝する。で、そのホノルル号は、果して不沈軍艦であるかどうかということについて、余は如何なる証拠法によって、それを信用なし得るであろうか」

大統領は、例のねちねちした云い方で、金博士に追った。そのとき金博士は言下に応えた。

「わけなしさ、そんなことは。どうか君の手許にのこっている主力艦があれば、それを引張りだして、どこからでもいいから、わしの持ってきたあのホノルル号を砲撃でも爆撃でも雷撃でもやってみたまえ。それでもし沈むようなことがあったら、わしは燻製となって、君の食卓の皿の上にのってもよろしい。さあ、遠慮なく、沖合へ主力艦をくりだしたまえ」

博士は、磐石の如き自信にみちていると見えた。