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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうさきかん

中井正一評論集

中井 正一

Lesen Sie 中井正一評論集 (ちょうさきかん) von 中井 正一 (なかいまさかず) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.229 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

それを見るものは、その光を通して、その音を通して、その生きたいのちのいぶきにふれて、自分もが自分の生命にめぐりあうきっかけを得るのである。それが芸術というか、美の世界なのである。俳句でいう、季という言葉がある。季節のことであるがつまり、春夏秋冬が、俳句の中に必ずなければならないということである。しかし、蝶を春、霧を秋などときめてしまうのは、まったくばかばかしいことで、もし今いったように「今」と「ここ」に生きている喜びを詠う時、必ずその時、季節ある場合は、その「歴史」すらが必ずにじみださずにはいられないのである。俳句でいう季もこんなことをいおうとしているのだと思う。この「今」と「ここ」に生きている、この「永遠の今」という感じが、ほんとうに、日に新しく、日々に新しい世界ともいえるのである。

この生きかたで光の中に呼吸する時、明かるさ、暗さ、つまり明暗ということはただ光線だけのことでなくて、芸術の世界に明かるいもの暗いものという本質の世界があってそれをいっとうよく表現するのに便利な世界が、目に見る光の世界となってくるのである。

音でも高い音、低い音と一般にいうけれども、別に音の世界に空間的な梯があるわけではない。