Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
Lesen Sie 中井正一評論集 (ちょうさきかん) von 中井 正一 (なかいまさかず) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.229 Zeichen · 256 Bildschirme
時間構造の中に
ハイデッガーの一九二八年の『存在と時間』は、いわば彼の大戦中過ごした塹壕の臭いのようなものが感じられ、生きていることのはかなさ、鋭い不安がみなぎっている。
時間構造の中に
ベルグソンの哲学とハイデッガーの哲学との学説的な近さは、カントとハイデッガーのそれよりも近い。ベルグソンも、ハイデッガーでも、すでに意識というものはあまり問題とならず、それは、時間の中の一つのすがたとなる。直観は「現在」で、思惟反省は記憶すなわち「過去」である。ほんとうの存在は、生きた生命、流動している生きた現在、すなわち純粋な直観というようなものになってくる。
すみやかに流動するところの時間の流れの中で、感情とは、この「過去」と「未来」の二つのもの、いわば「現実の存在」と「可能の存在」の媒介者となるのである。
しかし、第一次大戦、一九一八年後、機関銃の音と負傷者のうめき声が耳にのこっている参加者たちが年老いて、これを知らない子どもたちが成年となった一九三二年までの文化は、傷ついた集団機構と傷ついた個人の絶えまない闘いであった。目に見えない芸術の戦いがひろがった。表現派は人間性の回復を叫びつづけ、ダダは常にいやだいやだとわめきつづけた。