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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうさきかん

中井正一評論集

中井 正一

Lesen Sie 中井正一評論集 (ちょうさきかん) von 中井 正一 (なかいまさかず) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.229 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

というような言葉があるように、「はっ」と思うような美しい瞬間、それをむしろ、現代では、芸術的時間とか、「永遠の一瞬」とかいって、特別の芸術の世界と考えるのである。ここでも、感情は、もはや、「魂」ではなくして、時間の中に、ときほぐされて、とけ込んでしまっているのである。

かく考えてくると、もはや、知情意は、認識能力としての、「魂」の力ではなくして、時間の三つの姿と変わってしまっている。したがって、三つの「魂」を握りしめている自我は、分裂してしまって、時間の中にばらばらになり、宇宙の中にいろいろな角度で関係をする時間の在りかたの中にとけ込んでしまうのである。芸術論も、その線にしたがって、その姿を変えてきたわけである。

「造化にしたがい、造化にかえる」とか、「竹のことは竹にならえ」など芭蕉がいっているが、何か造化に、今しも随順した、うちのめされた、「ああ、お前もそうだったのか」と手をさしのばしたくなる造化にふれた時、人々は、一つの長い息を吐くのではあるまいか。「寂かに観ずれば、物皆自得す」というこころもちもそれではあるまいか。これは深浅もあり、大小もあろうが、多かれ少なかれこんなこころもちのある時、人々は大いなる時間が、宇宙と共に流れており、それは時計で、はかりようもないと思わざるをえないのではあるまいか。