Japanische Klassiker mit Furigana
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いぎょ
中谷宇吉郎集 第七巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第七巻 (いぎょ) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.841 Zeichen · 111 Bildschirme
もちろん大阪弁で、その方がもっと味があるのだが、どうも巧く表わせない。
今の若いインテリの人たちには、「返済の意志があったら、天へお返しなさい」などという言葉は、浪花節的に聞えるかもしれないが、三十年前の日本には、こういう人たちもいたのである。もっとも鳥井さんは、今でも健在であるが。
その後、北海道大学へ勤めることになったので、大阪へは滅多に行かなかった。しかし関西に学会があった機会とか、満州の凍土調査の往き帰りとかに、時々雲雀丘を訪ね、鳥井さんが、老いてますます元気なことを祝福した。その間、サントリーは、非常な勢いで売れ出し、社運がますます隆盛になって行ったことは、私たちのような門外漢にも、よくわかった。
そのうちに、戦争になった。私は北海道のニセコ山頂で、飛行機の着氷防止の研究をすることになった。国家総動員法による戦時研究である。ニセコの山頂は、着氷の発生に最も適した気象条件になっている。即ち、寒さと強風と濃霧と、三拍子揃ったところである。人間の生活には最悪の条件が、着氷の研究には最良の条件なのであるから、話は厄介である。気温零下二十度、風速四十メートルがそう珍しくないこの山頂で、私たちは三冬を過ごした。