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Japanische Klassiker mit Furigana

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「もくせい」ごうのなぞ

中谷宇吉郎集 第六巻

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第六巻 (「もくせい」ごうのなぞ) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.784 Zeichen · 269 Bildschirme

Aozora Bunko

これは何もこの家庭だけの話でなく、アメリカ人一般の生活様式である。私の泊った日も、野球の試合があるというので、娘たちは早めに農場を切り上げ、シャワーをとり、服を外出着に着替え、爪に化粧をして、颯爽とビュイックの高級車で出かけて行った。

野良着を着て胡瓜をもいでいた時の姿は、北海道の農家の娘とちっとも違っていなかった。灼けつく太陽の下での労働であるから、娘たちは頭布を深くかぶり、手袋も長いものをつけて、純粋にアメリカの女労働者の姿をしていた。しかし化粧をしてビュイックで出かけて行く姿は、立派な近代アメリカ娘である。親の手伝いをして働くこと自身は、何も民主主義に抵触することではない。

もっともこれだけの家内労働力だけでは、やはり足りない。それでメキシコ系の米人を五家族入れている。小さい家を作ってやって、家賃と水道と電気だけは前田氏がもってやる。この人たちは能率が上らないので、賃金も安い。大工などとくらべると、五分の一くらいの賃金で喜んで働くようである。たいていは耕作期間だけの作男で、時間給になっている。秋になると南の方へ仕事を探して行ってしまう。

この日傭労働者たちでも、自動車をもっていて、それに家族と全財産とを積んで流れ歩いている。