Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきがくせい
乞食学生
Lesen Sie 乞食学生 (こじきがくせい) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.682 Zeichen · 68 Bildschirme
「ここを出ましょう。街を、少し歩いて見ましょう。」
街は、もう暮れていた。
私ひとりは、やはり多少、酔っていた。自分のたいへんな、苦学生の姿も忘れて、何かと大声で、ばかな事ばかりしゃべり散らしていた。
「おい佐伯、その風呂敷包みは重くないか。僕が、かわりに持ってやろう。いいんだ、僕によこせ。よし来た。アル・テル・ナ・テ・ヴ・マン、と。知ってるかい? どっこいしょの、うんとこしょって意味なんだ。フロオベエルは、この言葉一つに、三箇月も苦心したんだぞ。」
ああ、思えば不思議な宵であった。人生に、こんな意外な経験があるとは、知らなかった。私は二人の学生と、宵の渋谷の街を酔って歩いて、失った青春を再び、現実に取り戻し得たと思った。私の高揚には、限りが無かった。
「歌を歌おう。いいかい。一緒に歌うのだよ。アイン、ツワイ、ドライ。アイン、ツワイ、ドライ。アイン、ツワイ、ドライ。よし。
ああ消えはてし 青春の
愉楽の行衛 今いずこ
心のままに 興じたる
黄金の時よ 玉の日よ
汝帰らず その影を
求めて我は 歎くのみ
ああ移り行く世の姿
ああ移り行く世の姿